禁煙外来とは?
禁煙指導については、かなり注力し成功率が高いのが当院の禁煙指導です。特に、外来のみならず、人間ドックを契機に禁煙が成功する例もあります。平成18年6月から保険が適応になったこともあり、より多くの方が禁煙に成功できることを期待しています。
保険が適応できる場合
禁煙する意志がある場合(宣誓書にサインが必要)。
スクリーニングテストで、ニコチン依存症と診断されていること。
ブリンクマン指数が200以上(喫煙本数X年数)。
これらのすべてをみたした患者さんが対象です。
スクリーニングテストとは?
10項目の問診をうけて、5点以上が陽性と判定します。この問診表はカルテの記録として残します。
詳細は、日本禁煙学会のHPを参照してください。
治療の実際
詳しくは「禁煙治療のための標準手順書」をごらんください。
ポイントは、この治療を保険で受けられるのは、1年に1回までです。
当院では禁煙指導の豊富な医師のサポートが得られます。
12週間のプログラムに沿って、禁煙を成功させましょう。12週間で5回の通院をしていただくことが必要です。もし5回、通院しなくなった場合には、その患者さんは失敗とみなされ、その後の指導は保険がきかなくなり、自費診療になりますので、ご注意ください。
貼り薬(ニコチネル)
- ニコチンを皮膚から吸収させる貼り薬です
- 禁煙開始日から使用し、8 週間の使用期間を目安に毎日1 枚皮膚に貼り、サイズが大きいものから小さいものに切り替えて使用します
<長所>
- 使用法が簡単で、離脱症状を抑制します。安定した血中濃度の維持が可能です
<短所>
- 循環器疾患・脳血管疾患の治療中や既往のある方、妊婦・授乳婦には使用できません
- 多汗症、スポーツをする人は使いにくく、皮膚症状の出現例もあります
内服薬 (チャンピックス)
- ニコチンを含まない飲み薬です
- 禁煙を開始する1 週間前から飲み始め、12 週間服用します
<長所>
- 循環器疾患・脳血管疾患の治療中や既往のある方にも使用できます
- 禁煙時の離脱症状だけでなく、喫煙による満足感も抑制されます
<短所>
- めまいや眠気を訴えることがありますので、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は控えてください
- 嘔気や異夢を訴える場合は、相談のうえ適宜内服量を増減します
- 突然の喫煙欲求に対処は困難です
注意事項
まず、12週間で5回の通院が必須です。途中で通院ができなくなる患者様には、保険がきかなくなるので、うっかり通院を忘れていた、自分の都合で通院をのばしていた場合には要注意です。多少のずれがあっても、原則的には、12週間内で5回の通院は守っていただく必要があります。